2009年3月10日火曜日

過剰サービス・過剰品質が高コストに

昼ご飯を食べ損ねて、お腹が減った夕方。まだ仕事が残っており、
帰れそうにない…。
そこに『不況を乗り切れ!50円引きサービスを実施中!!』
貼紙をした立ち食いうどんの店が現われる。
B級グルメが大好きな僕は迷わず暖簾を潜ってしまいました。

迷わず、『かきあげうどん』310円を注文。50円の値引きで、
260円とリーズナブル!!
少しでも健康のことを考えて、立ち食いは、『山菜』か『かきあげ』と
決まっている。

店内には常連らしき阪急電車の社員の方が3人。
食べ終えてどんぶりをカウンターへ返却すると何気なく
そこにある台布巾を取って、自分達のいたテーブルを拭いて帰った。
『カッコいい、モラルが高い』と感心しました。

店員はカウンターの中におばさんが一人。
さすがに毎回テーブルを拭きにくるのは無理です。
忙しい時には店員は二人いるのかも知れないが、
スペースから考えられる
可能客数からいって明らかに二人だと高コストになってしまう。
そうなると値上げせざるを得ない。
それでも客が集まるとは思えない。
そうなるとこの店は経営していけないだろう。
となると汚いテーブルはある程度仕方ないことになる。
それをカバーするのが客のモラル。
それによって低価格なうどんが食べられる。
幸せなことです。

日本では、スーパーにいくと忙しい時間帯にはレジに
レジ打ちをする人と袋詰めをする人の店員が二人います。
これは欧米では過剰サービスに当たるようです。
僕のいた10数年前のアメリカのサンディエゴでは
袋詰めをする店員もいましたが…。
袋詰めは自分ですればいいことで、
環境問題の意識が高いドイツでは
ビニール袋も過剰サービスに当たるようです。
過剰サービス(品質)は高コスト体質を生む原因となり、
それが価格に
添加されることもよくあるはことです。
そうしないと赤字になってしまうので。

ムダなコストは過剰品質や過剰サービスを見直すことで生れてきますね
それによって低価格に押えることができるはず。
『選択と集中』書くのは簡単だけど、
やることとやらないことを決めることは
ホントは見落としがちな重要ポイントだと思います。

そんなことを考えながら速攻で食べ終わり、テーブルを拭いて
店を後にしました(笑)。


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